日本
ニューロダイバーシティ
研究会

日本ニューロダイバーシティ研究会 設立趣意

 ニューロダイバーシティ(neuro-diversity)とは、「脳多様性」や「神経多様性」などと訳される言葉で、具体的には「脳や神経の在り方には、人それぞれに違いがあり、それらは人間の多様性の一つとして尊重されるべきである。」とする考え方を指す。脳や神経の在り方に由来する人の様々な特性や個性を積極的に活用し、多様性を活かした社会を実現しようとすることは、人口減少局面にある我が国において非常に重要なテーマであると考えられる。

 この言葉は1990年代後半に生み出され、主にASD(自閉症スペクトラム障害)者の権利擁護の文脈で広がった。ニューロマイノリティ(neuro-minority)とも呼ばれる、神経学的少数者の社会運動の文脈でニューロダイバーシティという考え方が生み出され、広がっていったことは非常に重要な意味があり、今後も受け継がれなくてはならない視点である。

 しかしながら、ニューロティピカル(neuro-typical)とも呼ばれる神経学的多数派と考えられている人たちの間にも、脳・神経やそれらに由来する人の認知・情報処理の在り方等に個別的な違いが存在し、こういった違いもまた尊重すべきであると考えられる。そう考えれば、多数派、少数派を問わずすべての人の脳や神経由来の特性や個性を、正しく理解し相互に尊重する姿勢や方法論が重要であるということが出来よう。

 このニューロダイバーシティという言葉の本質的な意味に立ち返れば、本来対象となるのは「すべての人の脳や神経の在り方」であり、その違いをより相互に尊重しあえる社会の模索である。

 本研究会は、ニューロダイバーシティをテーマとした学際的な研究会として、我が国における我が国に合ったニューロダイバーシティの普及と発展について様々な立場、視点、専門性から議論・検討すること、またその成果を広く社会に発信しニューロダイバーシティ社会の実現への一助となることをその設立趣旨とするものである。

活動目的

日本におけるニューロダイバーシティのあり方についての研究と普及に向けた実践的活動の実施。

活動概要

①ニューロダイバーシティに関する、調査、研究、学術活動、実践検討
②ニューロダイバーシティの普及に関する、啓発活動
③ニューロダイバーシティを実践しようとする法人、個人へのコンサルティング、スーパーヴァイズ活動

発起人

(50音順、敬称略)
井手正和
-国立障害者リハビリテーションセンター研究所 脳機能系障害研究部 研究員

上木誠吾
-株式会社クリップオン・リレーションズ 代表取締役

大須理英子
-早稲田大学 人間科学学術院 認知神経科学研究室 教授

柏野牧夫
-NTTコミュニケーション科学基礎研究所 柏野多様脳特別研究室長

谷向仁
-京都大学 医学研究科 准教授

平井啓
-大阪大学 人間科学研究科 准教授

村中直人
-一般社団法人子ども・青少年育成支援協会 代表理事


発起人関連出版物

研究会概要

設立:2020年2月27日

<事務局>
日本ニューロダイバーシティ研究会事務局
大阪市北区天神橋3-2-10 スリージェ南森町ビル6階 (株式会社クリップオン・リレーションズ あすはな先生内)

 

 

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